CFIECウェビナー
「拡散する地政学リスクと米中の国家戦略」
日 時: 2023年11月28日(火) 18:00~19:45
主 催: 一般財団法人 国際経済連携推進センター
講 師: 久保 文明氏 防衛大学校 校長 / 東京大学 名誉教授(兼モデレーター)
高原 明生氏 東京大学大学院法学政治学研究科 教授
香田 洋二氏 ジャパンマリンユナイテッド(株) 顧問
形 式: オンラインセミナー (YouTube Live)
定 員: 500名
参加費: 無料
お申し込みは、下記URLよりお願い致します。
https://peatix.com/event/3764350
<内容>
ロシアウクライナ戦争の展望が開けず、新たに中東でもイスラエルとハマスの武力衝突が深刻化するなか、米国サンフランシスコ近郊で米中首脳会談が開催されました。さかのぼる1年前、米国は自国の安保戦略の指針において中国を「唯一の競争相手」と位置付けました。先端技術に関する中国への制限は強化され続け、減速する中国経済の一因との指摘もあります。他方、この間の中国の外交活動は目覚ましく、特にサウジアラビアとイランの国交回復の仲介は中東における中国の存在感の高まりを強く印象づけました。
再び緊迫する中東情勢は両国の外交安保戦略にどのような変化を迫っているのでしょうか。イスラエルの説得に苦慮し、国際世論の批判の渦に巻き込まれかねない米国の現状は中国の目にどう映り、また中東とロシア、中国の「3正面対応」を避けたい米国にとって中国はいまどのような存在なのでしょうか。
本ウェビナーでは、混迷を深める国際情勢が「世界で最も重要な二国間関係」と習主席が唱える米中両国の国家戦略にどのようなインパクトを与えているのか読み解きます。来年の台湾総統選挙、米国大統領選挙を前に、両国がいま自国をどう認識し、互いをどのように位置づけ、何を引き出そうとしているのか―、戦略策定の行方を考察します。そのうえで、日本を含め世界はどこを注視していくべきか掘り下げていきます。
パネリストには、現代アメリカ政治研究の第一人者で、防衛大学校校長の久保文明氏(兼モデレーター)、現代中国政治研究で卓越した実績を有する東京大学大学院教授の高原明生氏、そして軍事と安全保障、特に米軍と中国海軍戦略に精通するジャパンマリンユナイテッド(株) 顧問の香田洋二氏をお迎えし、討論頂きます。
<プログラム>
1. 18:00 - 18:05 (5分) プログラム説明、スピーカー自己紹介(事務局)
2. 18:05 - 18:10 (5分) 趣旨説明(久保文明氏)
3. 18:10 - 18:25 (15分) プレゼンテーション (1) (高原明生氏)
4. 18:25 - 18:40 (15分) プレゼンテーション (2) (香田洋二氏)
5. 18:40 - 18:55 (15分) プレゼンテーション (3) (久保文明氏)
6. 18:55 - 19:45 (50分) ディスカッション・事前質問に基づくQ&A
7. 19:45 閉会
<パネリスト略歴>
久保 文明(くぼ ふみあき)氏(兼モデレーター)
防衛大学校 校長 / 東京大学 名誉教授
1979年 3月東京大学法学部卒業。1989年12月法学博士(東京大学)。
コーネル大学・ジョンズホプキンズ大学・ジョージタウン大学・メリーランド大学客員研究員、 2003年東京大学大学院法学政治学研究科教授、2009年パリ政治学院招聘教授、 2014年ウッドローウィルソン国際学術研究センター研究員、2021年4月より現職。
専門は現代アメリカ政治。主な著書に『アメリカ政治史講義』(共著)(東大出版会、2022年)、『アメリカ政治の地殻変動 - 分極化の行方』(編著)(東大出版会、2021年)、『アメリカ大統領選』(共著)(岩波新書、2020年)、『アメリカ政治史』(有斐閣、2018年)、『アメリカ大統領の権限とその限界-トランプ大統領はどこまでできるか』(編著)(日本評論社、2018年)など。
高原 明生(たかはら あきお)氏
東京大学大学院 法学政治学研究科 教授
1981年東京大学法学部卒業、1983年英国開発問題研究所修士課程修了、1988年同 博士課程修了(サセックス大DPhil)、1988年笹川平和財団研究員、1989年在香港日本国総領事館専門調査員等を経て、 2005年東京大学大学院法学政治学研究科教授、2018年-2020年に東京大学公共政策大学院院長。2020年10月 から2023年3月までJICA緒方研究所所長を兼務。
専門は、現代中国の政治、東アジアの国際関係。最近の著作に『日中関係2001-2012』(共編)(東大出版会、2023)など。
香田 洋二(こうだ ようじ)氏
ジャパンマリンユナイテッド(株) 顧問
徳島県出身、1972年3月防衛大学校を卒業(16期生)、海上自衛隊に入隊、36年余海上自衛隊で勤務、海自での職域は水上艦。
主要専門教育:海上自衛隊幹部学校「指揮幕僚課程」、米海軍大学校「指揮課程」
主要海上勤務:護衛艦「さわゆき」艦長、第3護衛隊群司令、護衛艦隊司令官
主要陸上勤務:海幕防衛部長、統幕事務局長、佐世保地方総監
自衛艦隊司令官(最終配置)、2008年8月退役。
2009年7月~2011年7月:ハーバード大アジアセンター上席研究員、「中国海洋戦略」研究。元国家安全保障局顧問(2年間、2016年3月退任)。
専門は、軍事と安全保障、特に米軍及び中国海軍戦略。
主要出版物、論文等に、『賛成反対を言う前の集団的自衛権』(幻冬舎、2014年)、『希望の日米同盟、アジア太平洋の海洋安全保障』(共著)(中央公論新社、2016年)、『平成の御代を振り返る・そして未来へ「自衛隊」』(日本戦略研究フォーラム、2019年)、“The Russo-Japanese War, Primary Causes of Japanese Success”(U.S. Naval War College, 2005)がある。
【本ウェビナー事務局】
国際経済連携推進センター 保科、川西
- 事業内容
【 調査研究事業 】
-デジタル社会の実現
»インターネットガバナンスの在り方に関する研究会
»ブロードバンド社会経済研究会
»AIの活用における課題と施策に関する研究会
»データガバナンス研究会
-新通商ルール戦略
»新たな通商ルール戦略研究会
-中国からみた経済安全保障と内外政策
»中国研究会
»中国研究会の情報発信
-経済と安全保障
»経済と安全保障に関する研究会
-インド研究会
【 情報発信事業 】
-ウェビナー
-寄稿掲載
»岐路に立つ世界と混迷の行方(2024)
»現代のエコノミック・ステイトクラフト(2023)
»ロシア ウクライナ侵攻と今後の世界(2022) »ニューノーマルと社会(2020)
»コロナの先の世界(2020)
-出版
-実積寿也の米国会議参加報告
-インターネットガバナンス関連資料
-「AIの活用における課題と施策に関する研究会(AI研究会)」関連情報