CFIECウェビナー
「グローバル経済の中の日本と韓国―日本の戦略的視点からの模索」
日時: 2023年6月28日 (水) 14:00~15:50
主催: 一般財団法人 国際経済連携推進センター(CFIEC)
講師: 伊集院 敦 日本経済研究センター 首席研究員(兼モデレーター)
百本 和弘 日本貿易振興機構 調査部 アドバイザー
阪田 恭代 神田外語大学 グローバル・リベラルアーツ学部 教授
李 智雄 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 チーフエコノミスト
(敬称略)
配信形式: オンラインセミナー (YouTube Live)
規模: 500名
参加費: 無料
お申し込みは、下記URLよりお願い致します。
https://peatix.com/event/3615456/
<内容>
戦後最悪と言われた日韓関係が急速に好転し始めています。今後の見通しは楽観視できないものの、大きく揺れる世界情勢の変化が背景の一つにあると見られています。これに呼応するように両国の経済界も連携強化の動きを強め、経済協力の拡大を期待する声があがっています。
激化する米中戦略競争の下で、米国は対中規制を先鋭化し同盟·友好国との供給網の構築を目指す一方で、次世代戦略産業の国内回帰を進めています。対して日韓の重要な貿易相手国であり大規模な市場を抱える中国は、ハイテク製品の「自立自強」を進めようとしています。
日本はどのような戦略で経済を発展させて行くのでしょうか。経済と安全保障、競争と協調が複雑に絡む世界情勢において、日本は隣国をどう位置付けて動く必要があるのでしょうか。そもそも韓国の期待はどこにあるのか、また日本は韓国の何を必要としているのか―。
本ウェビナーでは、グローバル経済の視座から日本と韓国の技術力や競争力の違いと課題、米国と中国に対する目線の先を読み解いた上で、今の世界情勢において両国の関係をどのように構築していくことが日本の国益にかなうのか、日本の外交・安全保障の戦略に与える影響力も含めて考察していきます。
パネリストには、中国・朝鮮半島の政治、経済、東アジアの国際関係、経済安全保障に多くの知見を有する日本経済研究センター首席研究員の伊集院敦氏(兼モデレーター)、韓国企業の海外展開に詳しく、先端分野においても多角的な視点から分析を行う日本貿易振興機構アドバイザーの百本和弘氏、アメリカ外交、東アジア、特に朝鮮半島の国際政治・安全保障の分野で多くの研究実績を持つ神田外語大学教授の阪田恭代氏、そして米国・中国・韓国の経済情勢に精通しグローバルな視点から日本経済を分析する三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフエコノミストの李智雄氏をお迎えします。
<プログラム>
1. 14:00 - 14:05 (5分) プログラム説明、スピーカー自己紹介 (事務局)
2. 14:05 - 14:10 (5分) 趣旨説明 (伊集院敦氏)
3. 14:10 - 14:25 (15分) プレゼンテーション (1) (百本和弘氏)
4. 14:25 - 14:40 (15分) プレゼンテーション (2) (阪田恭代氏)
5. 14:40 - 14:55 (15分) プレゼンテーション (3) (李智雄氏)
6. 14:55 - 15:10 (15分) プレゼンテーション (4) (伊集院敦氏)
7. 15:10 - 15:50 (40分) ディスカッション・Q&A
8. 15:50 閉会
<講師略歴>
◆伊集院 敦(いじゅういん あつし)氏(モデレーター)
公益社団法人 日本経済研究センター 首席研究員
早稲田大学卒業後、日本経済新聞社に入社。ソウル支局長、政治部次長、中国総局長、編集委員などを経て現職。ジョージ・ワシントン大学客員研究員、早稲田大学招聘研究員、同志社大学嘱託講師などを歴任。一般財団法人 国際経済連携推進センター(CFIEC)・北東アジア経済連携推進事業検討委員会の座長を兼務。専門分野は東アジアの国際関係、経済安全保障、中国・朝鮮半島の政治・経済。近著に『アジアの経済安全保障』(編著、日本経済新聞出版、2023年)、『東アジア最新リスク分析』(同、同、2022年)、『米中分断の虚実』(同、同、2021年)、『技術覇権―米中激突の深層 』 (同、同、2020年)、『ポスト「冷戦後」の韓国・北朝鮮経済─経済安保への対応』(編著、文眞堂、2023年)、『朝鮮半島の地経学―「新冷戦」下の模索』(同、同、2022年)、『金正恩時代の北朝鮮経済』(同、同、2021年)などがある。
◆百本 和弘(もももと かずひろ)氏
日本貿易振興機構 調査部 アドバイザー
1962年生まれ。1985年、慶應義塾大学商学部卒。民間シンクタンクで輸送機械産業をはじめとした産業調査・市場予測業務などに従事した後、2003年9月、日本貿易振興会(ジェトロ、現・日本貿易振興機構)入会。ソウル事務所次長、中曽根平和研究所主任研究員(出向)、海外調査部主査などを経て、2023年3月末に定年退職。4月より調査部中国北アジア課アドバイザー。長年にわたり韓国経済・産業・企業動向などをウォッチ。著書に「韓国経済の基礎知識」など。外部機関で発表した最近のレポートとしては、「韓国企業のベトナム進出ブームとベトナム・リスク顕在化の兆し」『季刊 国際貿易と投資 No.130』(一般財団法人国際貿易投資研究所)、「米中半導体対立に翻弄される韓国半導体産業」『東亜 2023年2月号』(一般財団法人霞山会)、「韓国の対中直接投資の推移」『韓国経済研究 Vol.20 2023年3月』(九州大学韓国経済研究会)など。
◆阪田 恭代(さかた・やすよ)氏
神田外語大学 グローバル・リベラルアーツ学部 教授
慶応義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学。専門は朝鮮半島の国際政治・安全保障、特に米韓同盟、日米韓協力。(財)平和・安全保障研究所研究委員(現)、韓国・延世大学、米ジョージ・ワシントン大学客員研究員などを歴任。日本国際問題研究所、鹿島平和研究所、経団連21世紀研究所米国際戦略問題研究所(CSIS)、Council on Foreign Relations(ワシントンDC、パリ、ベルリン)、韓国ASAN研究所、CHEY Institute などの会議・プロジェクトなどに参加。 『朝鮮半島の秩序再編』(慶大出版会)、『アジア太平洋の安全保障アーキテクチャ』(日本評論社)、The U.S.-Japan Security Alliance(Palgrave Macmillan)など共著・単著多数。
◆李 智雄(り ちうん)氏
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 チーフエコノミスト
2003年から2006年まで韓国陸軍士官学校にて陸軍中尉及び専任講師。経済学、経営学、ゲーム理論等。2006年から2014年までゴールドマンサックス東京及びソウルオフィスにて、日本経済エコノミスト、韓国経済エコノミスト兼韓国ストラテジストを歴任。2011年度東京大学大学院総合文化研究科にて客員准教授。地域文化研究講義を担当。2011年10月~3月経済産業省「グローバル化と国際分業の中での産業構造に関する研究会」委員。2013年~2016年新潟国際大学講師。Financial Markets and Globalization担当。2014年三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社。2021年米国国務省インターナショナル・ビジター・リーダーシップ・プログラム(IVLP)参加。著書『故事成語で読み解く中国経済』(日経BP社)2016年。
【本ウェビナー事務局】
国際経済連携推進センター 保科、川西
- 事業内容
【 調査研究事業 】
-デジタル社会の実現
»インターネットガバナンスの在り方に関する研究会
»ブロードバンド社会経済研究会
»AIの活用における課題と施策に関する研究会
»データガバナンス研究会
-新通商ルール戦略
»新たな通商ルール戦略研究会
-中国からみた経済安全保障と内外政策
»中国研究会
»中国研究会の情報発信
-経済と安全保障
»経済と安全保障に関する研究会
-インド研究会
【 情報発信事業 】
-ウェビナー
-寄稿掲載
»岐路に立つ世界と混迷の行方(2024)
»現代のエコノミック・ステイトクラフト(2023)
»ロシア ウクライナ侵攻と今後の世界(2022) »ニューノーマルと社会(2020)
»コロナの先の世界(2020)
-出版
-実積寿也の米国会議参加報告
-インターネットガバナンス関連資料
-「AIの活用における課題と施策に関する研究会(AI研究会)」関連情報