CFIECウェビナー
「日本の外交・安全保障~ウクライナ侵攻後の世界をどう進むのか」
日時: 2023年2月17日 (金) 10:00~11:45
主催: 一般財団法人 国際経済連携推進センター (CFIEC)
講師: 北岡 伸一 東京大学名誉教授 / 国際協力機構(JICA)特別顧問 (モデレーター)
袴田 茂樹 青山学院大学 名誉教授 / 新潟県立大学 名誉教授
角 茂樹 元駐ウクライナ特命全権大使、玉川大学客員教授
山口 昇 国際大学 国際関係学研究科 教授
(敬称略)
配信形式: オンラインセミナー (YouTube Live)
規模: 400名
参加費: 無料
お申し込みは、下記URLよりお願い致します。
https://peatix.com/event/3480699/
<内容>
ロシアがウクライナに侵攻してから間もなく1年が経過します。大国の一方的な力による侵攻を前に、日本を含め、各国はこれまで築き上げてきた独自の外交と安全保障の概念を根本から見直す必要に迫られました。これから世界はどのような前提で新たに備えていく必要があるのでしょうか。これまでと何が変わるのでしょうか。また変わらずに維持していくべきことは何でしょうか。
本ウェビナーでは、ロシアによるウクライナ侵攻がもたらした世界秩序の変容が各国、地域の外交・安全保障にどのような転換を迫っているのか読み解いた上で、日本がこれまで享受してきた平和と安定をこれからどのように追求していくことが出来るのか、日本にとっての外交・安全保障とはどういうものであるべきか、考察していきます。
モデレーターには、東京大学名誉教授で国際協力機構(JICA)特別顧問、特命全権大使(日本政府国連代表部次席代表)で、長く外交の第一線で活躍され、また日本の政治外交に精通されている北岡伸一氏をお迎えします。パネリストには現代ロシア研究の第一人者で青山学院大学名誉教授の袴田茂樹氏、元駐ウクライナ特命全権大使の角茂樹氏、そして元陸将で、在職時より米政府・軍の高官らと緊密なネットワークを構築し安全保障に関する多くの研究を行ってこられた国際大学教授の山口昇氏をお迎えし、複合的な観点から議論を深めて参ります。
<プログラム>
1. 10:00 - 10:05 (5分) プログラム説明、スピーカー自己紹介 (事務局)
2. 10:05 - 10:15 (10分) 趣旨説明 (北岡伸一氏)
3. 10:15 - 10:30 (15分) プレゼンテーション (1) (袴田茂樹氏)
4. 10:30 - 10:45 (15分) プレゼンテーション (2) (角茂樹氏)
5. 10:45 - 11:00 (15分) プレゼンテーション (3) (山口昇氏)
6. 11:00 - 11:45 (45分) ディスカッション・事前質問に基づくQ&A
7. 11:45 閉会
<講師略歴>
◆北岡 伸一(きたおか しんいち)氏(モデレーター)
東京大学名誉教授 / 国際協力機構(JICA)特別顧問
日本政治外交史を専門とし、東京大学にて1971年に学士号、1976年に博士号を取得。立教大学法学部教授、東京大学大学院法学研究科教授、政策研究大学院大学教授を歴任。また2004年から2006年まで特命全権大使(日本政府国連代表部次席代表)、2012年から2015年まで国際大学学長、2015年10月から2022年3月までJICA理事長を務め、2022年4月よりJICA特別顧問。
主な著書は『独立自尊 福沢諭吉の挑戦』(講談社:2002年、中公文庫:2011年)、『グローバルプレイヤーとしての日本』(NTT出版:2010年)、『官僚制としての日本陸軍』(筑摩書房:2012年)、『世界地図を読み直す:均衡と協力の地政学』(新潮社:2019年)、『明治維新の意味』(新潮社:2020年)、『西太平洋連合のすすめ-日本の「新しい地政学」』(編著。東洋経済新報社:2021年)等。『清沢洌』(中公新書:1987年)でサントリー学芸賞、『自民党 政権党の38年』(読売新聞社:1995年)で吉野作造賞を受賞。紫綬褒章(2011年)。
◆袴田 茂樹(はかまだ しげき)氏
青山学院大学 名誉教授 / 新潟県立大学 名誉教授
1967年東京大学文学部哲学科卒、モスクワ大学大学院修了、東京大学大学院国際関係論博士課程単位取得退学。プリンストン大学客員研究員、東京大学大学院客員教授、ウズベキスタン世界経済外交大学客員教授、青山学院大学 国際政治経済学部 学部長等を歴任。ロシア東欧学会元代表理事、安全保障問題研究会会長。サントリー学芸賞元選考委員。
著書:『現代ロシアを見る眼「プーチンの十年」の衝撃』(共著・NHKブックス、 2010年)、『現代ロシアを読み解く ― 社会主義から「中世社会」へ』(ちくま新書、 2002年)、『プーチンのロシア 法独裁への道』(NTT出版、 2000年)、『沈みゆく大国 ― ロシアと日本の世紀末から』(新潮社、 1996年)、『文化のリアリティ ― 日本・ロシア知識人 深層の精神世界』(筑摩書房、1995年)、『ロシアのジレンマ ―深層の社会力学』(筑摩書房、1993年)、『ソ連-誤解を解く25の視角』(中公新書、 1987年)、『深層の社会主義 ―ソ連・東欧・中国こころの探訪』(筑摩書房、 1987年、サントリー学芸賞)など多数。
◆角 茂樹(すみ しげき)氏
元駐ウクライナ特命全権大使、玉川大学客員教授
岩手大学客員教授、川村学園女子大学客員教授、上智大学院客員講師
1977年一橋大学商学部卒業、1980年オクスフォード大学卒業、1977年外務省に入省、国際機関畑が長く国連代表部政務書記官、ジュネーブ代表部人権委員会、ILOその他専門機関担当参事官、PKO室長、国際社会協力部参事官を歴任。2005年からウイーン国際機関代表部大使、2008年から国際連合代表部大使、2011年からバーレーン特命全権大使、2014年からウクライナ特命全権大使を務め2019年退官。主な著書に「平和協力入門」(共著)(有斐閣選書1995年)、「1990年初めの国連と日本」(国連ジャーナル2006年秋号)、「日本のPKO参加の黎明期(小和田判事退官記念論文集 信山社 2021年)、「オデッサ領事館異聞」(神戸学院経済学論集 2021年)、「ウクライナ侵攻とロシア正教会」(河出夢出版2022年)。
◆山口 昇(やまぐち のぼる)氏
国際大学 国際関係学研究科 教授
1974年防衛大学校卒業、1983年陸上自衛隊幹部学校指揮幕僚課程修了。1988年フレッチャー法律外交大学院修士課程修了、1991-1992ハーバード大学オリン戦略研究所客員研究員。在米大使館防衛駐在官(1999-2001)、陸上自衛隊航空学校副校長(2001-2002)、同研究本部総合研究部長(2002-2005)、防衛研究所副所長(2005-2006)、陸上自衛隊研究本部長(2006-2008)を歴任した後、2008年12月退官。2009年?2015年防衛大学校教授、2015年4月から現職。この間、2011年3月?9月、東日本大震災に際し内閣官房参与(危機管理担当)、2017年?2019年「核軍縮の実質的な進展のための賢人会議」委員を兼任。
近著に、Hybrid Warfare: Fighting Complex Opponents from the Ancient World to the Present (Cambridge, 2012年, 共著)、リチャード・ホームズ『武器の歴史大図鑑』(創元社、2012年、日本語版監修)、ルパート・スミス『軍事力の効用』(原書房、2014年、日本語版監修)、田所昌幸監修『台頭する印中』(千倉書房、2015年、共著)、Poised Partnership, Deepening India-Japan Relations in the Asian Century (Oxford University Press, 2016年, 共著)など。
【本ウェビナー事務局】
国際経済連携推進センター 佐藤、川西
- 事業内容
【 調査研究事業 】
-デジタル社会の実現
»インターネットガバナンスの在り方に関する研究会
»ブロードバンド社会経済研究会
»AIの活用における課題と施策に関する研究会
»データガバナンス研究会
-新通商ルール戦略
»新たな通商ルール戦略研究会
-中国からみた経済安全保障と内外政策
»中国研究会
»中国研究会の情報発信
-経済と安全保障
»経済と安全保障に関する研究会
-インド研究会
【 情報発信事業 】
-ウェビナー
-寄稿掲載
»岐路に立つ世界と混迷の行方(2024)
»現代のエコノミック・ステイトクラフト(2023)
»ロシア ウクライナ侵攻と今後の世界(2022) »ニューノーマルと社会(2020)
»コロナの先の世界(2020)
-出版
-実積寿也の米国会議参加報告
-インターネットガバナンス関連資料
-「AIの活用における課題と施策に関する研究会(AI研究会)」関連情報