CFIEC国際情勢ウェビナー
「インド太平洋戦略とQuad~日米豪印の構想と展望」
日時: 2022年5月31日(火) 14時00分~16時
主催: 一般財団法人国際経済連携推進センター
講師: 中西 寛 京都大学大学院 法学研究科 教授(モデレーター)
森 聡 慶應義塾大学 法学部 教授
伊藤 融 防衛大学校 人文社会科学群 国際関係学科 教授
佐竹 知彦 防衛研究所 政策研究部 防衛政策研究室 主任研究官
(敬称略)
配信形式: オンライン (YouTube Live)
規模: 400名
参加費: 無料
お申し込みは、下記URLよりお願い致します。
https://peatix.com/event/3247073
<内容>
2010年代に入り「インド太平洋」という地域概念が国際政治において語られる場面が増えました。中国の経済的、地政学的な存在感の高まりと共に日米豪印による「Quad」の活動は活発化し、最近では米英豪による安全保障協力の枠組み「AUKUS」が創設されるなど、インド太平洋は経済的結びつきと戦略的競争が交差する、国際政治における新たな重心になると目されています。
それでは、このインド太平洋という概念に対するビジョンや方向性について、日米豪印はどこまで共有し、それぞれがどのような役割を期待されているのでしょうか。経済、外交、軍事力、国内情勢、それぞれに異なる事情を抱える4か国は「インド太平洋戦略」において果たして同じゲームをプレーしているのでしょうか。
本ウェビナーでは、4か国それぞれの観点から「インド太平洋戦略」の位置づけ、その意図と現状を概観すると共に、パンデミック、ウクライナ戦争、と大きく揺れ動く国際情勢の中でインド太平洋戦略をどのように進めていくべきか、日米同盟やAUKUSなど、他の枠組みとの相互関係や比重の置き方はどう進展していくのか、そしてインド太平洋がこれからの国際秩序にどのような影響を与える存在になりうるのか、考察していきます。
モデレーターには、国際政治学、特に安全保障論、日本外交論を中心に研究されている京都大学の中西 寛教授をお迎えします。パネリストには、米国の外交・国防政策、東アジア戦略に詳しい慶應義塾大学の森 聡教授、南アジア国際関係、インド外交・安全保障がご専門の防衛大学校の伊藤 融教授、そしてアジア太平洋の国際関係、日米豪安全保障協力など主に豪州の観点から多くの研究をされている防衛研究所の佐竹 知彦 主任研究官にご登壇頂き、インド太平洋が今後どのような場になっていくのか複合的な視点から議論を深めていきます。
<プログラム>
1. 14:00 - 14:05 (5分) プログラム説明、スピーカー自己紹介 (事務局)
2. 14:05 - 14:20 (15分) 趣旨説明・プレゼンテーション(1) (中西 寛氏)
3. 14:20 - 14:35 (15分) プレゼンテーション (2) (森 聡氏)
4. 14:35 - 14:50 (15分) プレゼンテーション (3) (伊藤 融氏)
5. 14:50 - 15:05 (15分) プレゼンテーション (4) (佐竹 知彦氏)
6. 15:05 - 16:00 (55分) ディスカッション・事前質問と回答
7. 16:00 閉会
<講師略歴>
中西 寛(なかにし ひろし) 氏(モデレーター)
京都大学大学院 法学研究科 教授
1962年大阪府生。京都大学法学部卒、京都大学大学院法学研究科、シカゴ大学歴史学部大学院を経て1991年京都大学法学部助教授、2002年から京都大学大学院法学研究科教授。2016-18年京都大学公共政策大学院長。法学修士。専門は国際政治学、特に20世紀国際政治史、安全保障論、日本外交論を中心に研究。ロンドン大学政治経済稿(LSE)、オーストラリア国立大学にて研究員。主な学外委員として、「安全保障の法的基盤に関する懇談会」委員(2006-07年、2013-14年)、日本国際政治学会理事長(2014-16年)など。主要著作『国際政治とは何か-地球社会における人間と秩序』(中公新書・第4回読売吉野作造賞受賞)、共編著『歴史の桎梏を越えて-20世紀日中関係への新視点』(千倉書房、第27回大平正芳記念賞特別賞受賞)、(共著)『国際政治学』(有斐閣)、(共編著)『高坂正堯と戦後日本』(中央公論新社)など。
森 聡 (もり さとる) 氏
慶應義塾大学 法学部 教授
専門分野は現代アメリカ外交、国際政治、冷戦史。現在の研究テーマは、アメリカのインド太平洋戦略、アメリカによる国防イノベーション、冷戦期アメリカの同盟国防衛戦略。1995年京都大学法学部卒業。同大学院法学研究科修士課程及び米コロンビア大学ロースクールLL.M.課程修了。1995年に外務公務員採用Ⅰ種試験に合格、1996~2001年まで外務省勤務。2007年東京大学大学院法学政治学研究科にて博士(法学)取得、同研究科附属比較法政研究センター研究員を経て、2008年に法政大学法学部准教授、2010年より同教授、2022年4月より現職。米プリンストン大学(2014-2015)及びジョージワシントン大学(2013-2015)で客員研究員。単著に『ヴェトナム戦争と同盟外交―英仏の外交とアメリカの選択、1964-1968年』、(東京大学出版会、2009年、日本アメリカ学会より第15回清水博賞受賞)、共著に『アメリカ政治の地殻変動』(東京大学出版会、2021年)、『アフターコロナ時代の米中関係と世界秩序』(東京大学出版会、2020年)など。2018年より中曽根平和研究所上席研究員。
伊藤 融 (いとう とおる) 氏
防衛大学校 人文社会科学群 国際関係学科 教授
中央大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程後期単位取得退学、博士(学術)。在インド日本国大使館専門調査員、島根大学法文学部准教授等を経て2009年より防衛大学校に勤務。2021年より現職。インドを中心とした国際関係、安全保障問題に関わる著作多数。主著として、『新興大国インドの行動原理―独自リアリズム外交のゆくえ』慶應義塾大学出版会、2020年がある。専門は、南アジア国際関係、インド外交・安全保障。
佐竹 知彦(さたけ ともひこ) 氏
防衛研究所 政策研究部 防衛政策研究室 主任研究官
慶應義塾大学法学部、同大学大学院法学研究科修士課程、オーストラリア国立大学博士課程修了。Ph.D. (国際関係論)。2010年防衛研究所入所、2015年4月より現職。2013年~2014年にかけて防衛省防衛政策局国際政策課部員として多国間の安全保障協力を担当。また2020年には外務省の第9回太平洋・島サミットに向けた有識者会合委員を務める。専門はアジア太平洋の国際関係、豪州の外交・安全保障政策。著書:『冷戦後の日豪安全保障協力―「距離の専制」を越えて』(単著、勁草書房、2022年)、『「防衛外交」とは何か』(共著、勁草書房、2021年)、『UP plusアフターコロナ時代の米中関係と世界秩序』(共著、東京大学出版会、2020年)、『冷戦後の東アジア秩序』(共著、勁草書房、2020年)等。
【本ウェビナー事務局】
国際経済連携推進センター 佐藤、川西
- 事業内容
【 調査研究事業 】
-デジタル社会の実現
»インターネットガバナンスの在り方に関する研究会
»ブロードバンド社会経済研究会
»AIの活用における課題と施策に関する研究会
»データガバナンス研究会
-新通商ルール戦略
»新たな通商ルール戦略研究会
-中国からみた経済安全保障と内外政策
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-経済と安全保障
»経済と安全保障に関する研究会
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【 情報発信事業 】
-ウェビナー
-寄稿掲載
»岐路に立つ世界と混迷の行方(2024)
»現代のエコノミック・ステイトクラフト(2023)
»ロシア ウクライナ侵攻と今後の世界(2022) »ニューノーマルと社会(2020)
»コロナの先の世界(2020)
-出版
-実積寿也の米国会議参加報告
-インターネットガバナンス関連資料
-「AIの活用における課題と施策に関する研究会(AI研究会)」関連情報