CFIECウェビナー
「これからのデジタル社会におけるインターネットの在り方 ~国連IGF京都会合後を展望する~」
日 時: 2024年2月28日 (水) 15:00~16:30
主 催: 一般財団法人 国際経済連携推進センター
講 師:上村 圭介 大東文化大学 教授(モデレーター)
西岡 洋子 駒澤大学 教授
山中 敦之 神戸情報大学院大学 特任教授
小宮山 功一朗 慶應義塾大学SFC研究所 上席所員
(敬称略)
形 式: オンラインセミナー(YouTube Live)
定 員: 200名
参加費: 無料
お申し込みは、下記URLよりお願い致します。
https://peatix.com/event/3845576/
<内容>
インターネットは、世界中の人々にとって、友人とのコミュニケーション、ショッピング、様々な情報の入手、個性の発信など、日常生活や経済活動のすべてにおいてなくてはならないものとなっている。さらに最近では、外交や政治にも使われるようになり、グローバルなデジタル社会にとってインターネットは必要不可欠な基盤となっている。
このインターネットの使い方や管理方法などを「インターネット・ガバナンス」と呼び、インターネットがグローバルに大きく発展し始めた20年以上前から、盛んに議論が行われるようになった。当初はIPアドレスとドメイン名などの純技術的なことが中心だったが、途上国でのインターネットへの接続の問題、個人情報保護の問題、サイバーセキュリティ、安全保障や国際政治の問題、また、生成AIに代表される様々な革新技術が生み出す課題など、そのテーマはかなり幅広くなっている。
インターネット・ガバナンスについて世界中の様々な立場の人たちが一堂に会して議論を行うため、国連は、2006年から毎年、インターネット・ガバナンス・フォーラム(IGF)を開催している。2023年10月に日本政府のホストにより京都で開催されたIGF2023 には、世界176か国からオンライン・オフライン含めて9000人以上が参加した。IGFが20年目の節目を迎える2025年に向けて、将来のデジタル社会のためのインターネットの在り方についてどのような議論がグローバルに行われているのかを紹介し、今後の社会にどのような影響が予測されるのか、また、日本としてどのような意見を出していくべきか、有識者の方々にお話を伺う。
<プログラム>
1. 15:00 - 15:05 (5分) プログラム説明、モデレーター紹介 (事務局)
2. 15:05 - 15:15 (10分) モデレーターより開会挨拶、導入、登壇者紹介
3. 15:15 – 15:45(10分×3名) 各スピーカーからのプレゼンテーション
4. 15:45 - 16:30 (45分) ディスカッション・Q&A
5. 16:30 閉会
<講師略歴>
上村 圭介(かみむら けいすけ)氏(モデレーター)
大東文化大学外国語学部 教授
情報通信、政策、言語に関する横断的な研究テーマを専門とし、これまでに、インターネット・ガバナンスやドメイン名政策、ブロードバンド政策、言語的デジタル・デバイドに関する研究に携わってきたほか、近年では言語政策論に関する研究を手がける。著者に『インターネットにおける言語と文化受容』(共著、NTT出版、2005年)、『未来を創る情報通信政策—世界に学ぶ日本の針路』(共著、NTT出版、2011年)など。博士(学術)。
西岡 洋子(にしおか ようこ)氏
駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部 教授
専門は、メディア産業論。メディア・コミュニケーション産業のビジネス及びガバナンスシステムを制度進化の観点から研究。主著は『国際電気通信市場における制度形成と変化ー腕木通信からインターネット・ガバナンスまで』(2007 慶應義塾大学出版会、テレコム科学賞奨励賞、公益事業学会奨励賞、ドコモ・モバイル・サイエンス賞奨励賞)。
山中 敦之(やまなか あつし)氏
神戸情報大学院大学 特任教授
30年弱にわたるICTと開発(ICT4D)の経験を基に、神戸情報大学院大学において、日本から世界に通用するICT4Dプロフェッショナルの育成に注力、過去10年に渡り、主にE-ガバメントやE-ガバナンス分野においての実践的な教育を行っている。阪神淡路大震災の災害救助・復興・対策にICTが大きな力を発揮したのを目の当たりにした事で、ICTを活用した社会問題解決の道に進む事になった。その後、国連開発計画(UNDP)、世界保健機関(WHO・PAHO)などの国際機関で開発途上国におけるICTと開発(ICT4D)の支援、及び機関内ナレッジ・マネージメント業務などに従事。2010年からはJICA専門家としてルワンダの国家ICT戦略策定事業の支援、ルワンダのICT民間セクター開発支援など主にアフリカ地域での活動に従事。2022年よりデジタル変革の専門員としてJICAにおいてデジタル技術を活用した活動に対する支援も行っている。
小宮山 功一朗(こみやま こういちろう)氏
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員
専門分野はサイバーセキュリティと安全保障、サイバー空間の規範、インシデント対応組織CSIRTなど。JPCERTコーディネーションセンターの国際部部長として、セキュリティインシデント対応に従事する。著書に、『偽情報戦争 あなたの頭の中で起こる戦い』(共著、ウェッジ、2023年)などがある。博士(政策・メディア)。
【本ウェビナー事務局】
国際経済連携推進センター 河内、堤、脇田
- 事業内容
【 調査研究事業 】
-デジタル社会の実現
»インターネットガバナンスの在り方に関する研究会
»ブロードバンド社会経済研究会
»AIの活用における課題と施策に関する研究会
»データガバナンス研究会
-新通商ルール戦略
»新たな通商ルール戦略研究会
-中国からみた経済安全保障と内外政策
»中国研究会
»中国研究会の情報発信
-経済と安全保障
»経済と安全保障に関する研究会
-インド研究会
【 情報発信事業 】
-ウェビナー
-寄稿掲載
»岐路に立つ世界と混迷の行方(2024)
»現代のエコノミック・ステイトクラフト(2023)
»ロシア ウクライナ侵攻と今後の世界(2022) »ニューノーマルと社会(2020)
»コロナの先の世界(2020)
-出版
-実積寿也の米国会議参加報告
-インターネットガバナンス関連資料
-「AIの活用における課題と施策に関する研究会(AI研究会)」関連情報